入れ歯
入れ歯の治療について
歯がないところに歯をいれる治療は
- 01義歯(入れ歯)
- 02ブリッジ
- 03インプラント
と、大きくこの3つの治し方があり、どの治療にも長所と欠点はありますが、この3つの治療の中で最初の選択肢として考えるなら 1の義歯だと、当院では考えております。
義歯をお勧めする理由
「はずせるから」
義歯の最大の長所は「はずせる」ということです。
義歯をはめていて痛みがあれば、はずせばたいてい痛みはとれます。
ブリッジやインプラントは共に自分でははずすことはできません。
「はずせる」ということは、患者さんにとってマイナスのイメージがあるかもしれませんが、それはブリッジやインプラントにはない長所です。
「安価であり、歯を削らなくてよい」
義歯は失った歯の本数問わず(1本から14本)保険でつくることができます。
また、ブリッジのように歯をけずる治療もほとんどなく、型をとり、かみ合わせをとればつくることができるので、てっとり早くとりあえず歯のないところに歯をいれるのであれば、やはりまず義歯となってきます。
「てっとり早く?」
歯がないところを痛くないからと言ってそのままにしておくと、残っている噛んでも調子のいい歯に失った歯の分、余計に力がかかります。
そのような状況が続くと、噛んでいて調子の良い歯も次第にグラグラしてきて、しまいには抜歯しなくてはいけなくなることがよくあります。
ですからてっとり早く、保険の義歯を作ってでも全体で噛めるようにすることは大切です。
噛みあわせのバランスを早めに保つためにも(全体で噛めるようにする)、義歯でまず歯がないところを補うことは大切です。
抜歯後の義歯について
抜歯後、そこにすぐとりあえず歯をいれるケースにおいても義歯は有効な手段です。
当院では、義歯、ブリッジ、インプラントにせよ 抜歯により歯がないという状態は極力ないような治療をおこなっております。
仮歯をつくるのは決して簡単ではありませんし、仮歯を作るのは、当院では当たり前ではありますが歯科医師がつくります。
(患者さんの歯の状態、口のなか全体のバランスなどを見ながら仮歯、仮義歯を作っていないと、たとえ仮歯、仮義歯であっても痛みを伴います。)
当院では、初めて義歯をつくる患者さんは基本的に「保険の義歯」をつくります。
なぜならば義歯というものを患者さんが実際にはめてみて経験していただきたいからです。
「異物感が強い、ダメだ」
「思ったほど違和感はない、そんなに痛くない」
義歯に対する感想は患者さんが10人いれば十人十色です。
とりあえず、保険の義歯を使ってみて、違和感なく使えるようになればそれで良いと思います。
保険の義歯でもその人に合っていれば、普段の生活でも十分に使えるでしょう。
何カ月、何年か義歯を使った患者さんが「もう少し良い義歯を」と考えたとき、保険外の義歯(おもに金属床)をつくることを考えると良いと思います。
また、保険の義歯を経験してみて「どうしても義歯の異物感がダメだ、耐えられない」という方は、インプラントという治療を考えると良いかもしれません。
義歯でしか治せない症例というものもまだまだ多いですし、「義歯は治療として古い」と頭ごなしに否定するのは軽率です。
また症例によっては、義歯をインプラントで安定させる治療もあります。